読み込み中...
読み込み中...

CEZANNE(セザンヌ)は、プチプラコスメブランドとして20代女性を中心に圧倒的支持を集める美容アカウント。bioに「リップキャラ診断はこちらから」とある通り、診断コンテンツを軸にユーザーの「自分に似合うリップ探し」というインサイトを掴み、能動的なエンゲージメントを促す導線設計が秀逸。投稿701件・フォロワー約35.9万という規模感は、新商品情報・使い方ハウツー・カラー比較などコスメ系の王道コンテンツを継続的に積み上げてきた結果と推定される。高価格帯デパコスとの差別化として「手の届く価格で本気の発色・質感」という訴求軸を、ビジュアル中心のIG文脈で視覚化。診断という参加型企画でフォロワーを「見る人」から「動く人」に転換し、ECや店頭購買への送客につなげる構造を構築している。Lifestyle Servicesカテゴリ設定からも、単なる商品カタログではなく、ユーザーの日常メイクに寄り添うブランドとしてのポジショニングが伺える。
美容業界のフォロワー規模分布(業界平均: 23.4万)
淡いピンク・ベージュ・くすみパステルを基調にした柔らかな配色で、20代女性の「可愛い」を直撃するガーリーな世界観を構築。商品スウォッチは手の甲・唇への塗布を接写で見せ、ツヤ感・血色感が伝わる自然光ライティング。サムネは手書き風丸ゴシック+大きな商品名で「診断」「新色」など訴求ワードを即認知させる設計。雑誌ライクな誌面構成より、SNSネイティブな“見て即わかる”ポップなレイアウトを徹底。
新作リップ・アイシャドウのカラーバリエーション紹介
パーソナルカラー別・なりたい印象別の使い方提案
診断コンテンツや季節限定キャンペーンによる参加型企画
コンテンツの軸は「リップを中心とした診断・比較・新色情報」の3本柱。投稿フォーマットはカルーセルが主力で、1枚目に診断クイズや「○○さんに似合うリップ」といった問いかけ型サムネ、2〜10枚目で全色スウォッチ・パーソナルカラー別提案・テクスチャー比較を畳みかける構成。リールは新商品の塗布デモや人気カラーランキングで瞬発的リーチを取りに行く設計。
競合の高価格帯デパコス(ディオール・シャネル等)が「憧れ・世界観」で勝負するのに対し、CEZANNEは「手の届くプチプラで本気の発色」という現実解を提示。同じプチプラ帯のキャンメイク・ちふれと比べても、特に「リップキャラ診断」という独自IPでブランド体験を能動化させている点が際立つ。
エンゲージメント設計の核は診断コンテンツ。bioリンクから外部診断ページへ誘導し、結果に応じて該当商品ページへ送客するファネルを構築。投稿側では「あなたはどのタイプ?」「保存して買い物リストに」というCTAでコメント・保存数を稼ぎ、アルゴリズム最適化に寄与。カルーセルの最終ページに必ず「店舗で試せます」「ECはプロフリンクから」の導線を配置。
コスメ業界特有の「実物の色味が画面と違う」課題に対しては、複数の肌色モデル・自然光/室内光の比較・唇への実塗布画像を多用し、購買前不安を解消。また、SKU数が多く全色把握しづらい問題には、診断による「あなた専用の3色」提案で選択肢を絞り込む解決を提示。
代理店への示唆は3点。第一に、ブランドが持つ商品特性をユーザー参加型コンテンツ(診断・投票・比較)に翻訳する企画力。第二に、bio・カルーセル末尾・リール概要欄を連動させた「気づき→診断→購買」のシームレスファネル設計。第三に、プチプラというポジショニングを安っぽさではなく「賢い選択」として再定義する世界観構築。価格訴求ではなくライフスタイル提案として商品を語る視点が、運用代行において最も再現価値の高い学びである。
リップキャラ診断で能動的エンゲージメントを獲得し、フォロワーを参加者に転換
プチプラの強みを活かした新色・新作の高頻度紹介で常に話題を維持
発色・質感が伝わる接写・スウォッチ写真でビジュアル訴求を徹底
セザンヌは1964年創業の老舗プチプラコスメブランドで、Instagram運用は2010年代前半〜中盤に開始されたと推測される。初期フェーズ(〜2017年頃)は新商品リリース告知が中心の『デジタルカタログ型』運用で、商品単体写真+簡素なキャプションという、当時のドラッグストアコスメに共通する伝達型投稿が主軸だったと考えられる。第二フェーズ(2018〜2020年頃)では、@yuoxoxやヘアメイクアーティストとのタイアップ、雑誌『VOCE』『MAQUIA』のベスコス受賞を起点としたUGC増加に呼応し、スウォッチ画像・パーソナルカラー文脈の取り込みが進んだ可能性が高い。この時期に、現在も続く『手の甲・唇への接写スウォッチ』『淡いピンク・ベージュのブランド統一トーン』が確立されたと推測される。第三フェーズ(2021〜2023年頃)はリール本格活用期で、塗布デモ・カラーランキングといった動画フォーマットを導入。同業のキャンメイク・ちふれと比較すると、リール参入はやや慎重だったが、その分カルーセルでの『多色比較・パーソナルカラー別提案』という静止画文化を磨き込み、保存数獲得型コンテンツに特化した戦略を取った点はむしろ早かったと評価できる。現在の第四フェーズで象徴的なのが『リップキャラ診断』というIP化された参加型企画で、これは過去から積み上げた『多SKUをどう選ばせるか』という長年の課題への到達点と言える。試行錯誤の名残として、(a)毎投稿で必ず全色スウォッチを載せる律儀さ、(b)雑誌掲載風サムネの手書き文字フォント、(c)『プチプラなのに本気』という創業以来の訴求軸が今も継続テーマとして残る。デパコスのような世界観志向ではなく、診断・比較という『実用ツール化』にIG運用を進化させた点が、同業界内でのセザンヌ独自の歴史的軌跡と推測される。
フォロワー
35.9万
平均いいね
3,500
平均コメント
80