読み込み中...
読み込み中...

ライオン株式会社が運営する生活情報メディア「Lidea」の公式Instagramアカウント。bioに掲げる「今日を愛する。」というブランドコピーのもと、自社製品の直接的な宣伝ではなく『時短レシピ』『食材保存』『洗濯のコツ』『住まいの掃除』という4本柱で生活者の日常課題を解決するノウハウを発信する。医療・健康というよりも生活総合カテゴリに近い設計で、ライオンが長年培ってきた「衣・食・住・健康」の知見をユーザー目線のTipsへ翻訳しているのが最大の特徴。投稿数1302件という積み上げから継続的な情報資産化を重視していることが読み取れ、ハッシュタグやキャンペーン導線(プロフィールリンク)を通じてLideaオウンドメディアやキャンペーンLPへ送客するハブ機能も担う。製品名を前面に出さずブランド名想起を狙う『ブランデッドコンテンツ型』の典型例で、フォロワー1.5万人規模ながら公式認証を取得し、信頼性の高い生活情報発信源としてのポジションを確立している。
医療・健康業界のフォロワー規模分布(業界平均: 4.4万)
白とアイボリーのベースに淡いイエロー・サーモンピンク・若草色など暖色寄りのパステルをアクセントに配色し、丸ゴシック体の手書き風タイトルで生活感と柔らかさを演出。写真は自然光のキッチン・洗面所など実生活シーンを切り取った素朴な俯瞰カットが中心で、加工は最小限に抑え『友人が教えてくれる暮らしの知恵』のような温度感を保つ編集方針。
簡単・時短レシピで日常の食卓課題に寄り添う
洗濯・掃除の意外な裏ワザで生活者の発見を提供
食材保存術など暮らしの知恵を季節文脈で発信
コンテンツは『時短レシピ』『食材保存』『お洗濯のコツ』『住まいの掃除』の4テーマを軸に、1投稿1テーマで完結する10枚前後のカルーセル形式が主力フォーマット。表紙でベネフィット(例:『キャベツを1ヶ月長持ちさせる方法』)を提示し、2枚目以降で手順を図解、最終枚で関連Lidea記事へ誘導する『情報完結+深掘り送客』の二段構えで設計されている。
競合の花王MyKaoやP&Gマイレピが自社製品の使用シーンを軸にする中、Lideaは製品名をほぼ出さず『暮らしの困りごと解決』そのものを商材化。ライオンという企業色を消して中立的な生活メディアとして振る舞うことで、競合製品ユーザーにも違和感なくリーチできる『脱・販促アカウント』のポジションを確立している。
エンゲージメント設計はカルーセル中心で保存率を最重視。レシピ・掃除ノウハウはユーザーが『あとで見返したい』情動を刺激しやすく、いいねよりも保存数が伸びやすい構造を意図的に選択。リールは時短調理の手元動画が中心で発見タブからの新規流入を担い、本体カルーセルが既存フォロワーへのストック価値を供給する役割分担。CTAは『プロフィールリンクからキャンペーン』『詳しくはLidea』の二本立てで、SNS内完結ではなくオウンドメディアへのトラフィック創出を最終KPIに置いている。
生活総合カテゴリは『商品宣伝色が出ると一気に離脱される』という構造的課題があるが、Lideaは編集部視点でのTips提供に徹し、ライオン製品はあくまで解決手段の選択肢の一つとして自然文脈で登場させることで広告疲れを回避。さらに公式認証バッジ取得で『大手メーカー発の信頼できる生活情報』というブランド資産を信頼性担保に転用している。
代理店への示唆は、フォロワー1.5万人という決して大きくない規模でも『投稿1302件の積み上げ』による情報資産化がオウンドメディア送客とSEO的役割を兼ねうること、そして親会社の製品を売る前に『生活者の課題を解決するメディアになる』という遠回りこそが、長期的なブランド想起とエンゲージメント率の両立を実現する王道だという点。短期CVを追わず、保存価値の高いストック型コンテンツでSNSを『信頼貯金の装置』として運用する設計思想は、メーカー系SNS運用代行の提案テンプレとして再現性が高い。
「衣食住」4テーマを軸に投稿を体系化し情報メディア化
製品宣伝を抑えTips提供でブランド好意度を醸成
キャンペーン導線で送客とフォロワー獲得を両立
ライオン株式会社のInstagram『Lidea』は、同社が2015年に立ち上げたオウンドメディア『Lidea』の拡張チャネルとして開設されたと推測される。当初は新聞・テレビCMで培った『一家に一つ、ライオン』的なブランド訴求を踏襲し、ハミガキ・洗剤など自社製品の使用シーンを写真投稿する『製品カタログ型』の運用だった可能性が高い。フォロワー1.5万人という規模感と投稿1302件の積み上げから、月10〜15本ペースで7〜8年運用してきた長期アカウントと見られ、初期は単写真投稿、2018〜2019年頃にカルーセル機能の浸透に合わせて『1投稿で完結する暮らしのTips』形式へ大きく舵を切ったと推測される。
過去にはおそらく『製品紹介→使用例→キャンペーン告知』という販促3点セットを試したが、エンゲージメントが伸びず、Lideaオウンドメディアで蓄積した『時短レシピ』『食材保存』『お洗濯のコツ』『住まいの掃除』の4本柱コンテンツをInstagram用に再編集する『記事の二次流通モデル』に収斂したと考えられる。リール機能リリース後は時短調理の手元動画を新規流入導線として追加し、カルーセル=既存フォロワー向け保存型、リール=発見タブ向け拡散型という現在の役割分担に至った。
同業界比較では、花王MyKaoやP&Gマイレピが製品起点を残す中、ライオンは『製品名を消す脱・販促化』に踏み切ったのが日本トイレタリー業界では早かった部類と見られる。一方、ショート動画・リール本格活用は競合より一歩遅れた可能性が高く、UGC共創やインフルエンサー連携も控えめで『編集部完結型』に固執している点はやや保守的。
現在の運用にも、初期から続く『丸ゴシック手書き風タイトル』『自然光の俯瞰カット』という穏やかなビジュアルトーンや、最終枚で必ずLidea記事へ送客する『オウンドメディアへの集客装置』としての立ち位置が色濃く残っており、SNS単独でのKPI追求ではなく『ライオン本体のブランド資産+Lideaの記事資産』を支える長期ハブとして一貫運用されている点が、開設当初からの設計思想の名残と推測される。
フォロワー
1.6万