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国内最大級のレシピサービス「クックパッド」の公式アカウント。bioで『利用者数No.1レシピサービス』というブランド権威を冒頭に置き、『今、知りたい食の情報をお届け』と価値提供を明確化している点が秀逸。毎週水曜12:00のLive配信を定例化することで、フォロワーに『見にいく理由』と『見にいくタイミング』を習慣化させているのが最大の差別化ポイント。スタッフ厳選レシピ・最新食トレンドという二軸でコンテンツの幅を担保しつつ、bio末尾でレシピ本販売とアプリDLへの導線を確保し、ブランディングと事業KPI(アプリ流入)を両立。BtoBサービスでありながら、最終ユーザーである生活者に向けた『食を楽しむ情報メディア』として運用することで、結果的にプラットフォーム全体の認知とエンゲージメントを底上げする設計になっている。フォロワー19万・投稿1,123件という規模感は、長期継続運用の積み上げを示す。
BtoB業界のフォロワー規模分布(業界平均: 3.2万)
ブランドカラーのオレンジ×白を基調に、湯気や艶感を活かしたシズル重視の料理写真で『おいしそう』を瞬時に伝える編集。タイトルは丸ゴシック系で温かみと可読性を両立し、手書き風のあしらいや絵文字を控えめに添えて家庭的な空気感を演出。スタジオ撮影と日常的なキッチンスナップを織り交ぜ、生活者目線の親近感とNo.1サービスとしての安心感を絶妙にバランスさせている。
スタッフ厳選の旬・話題レシピ紹介
最新の食トレンド・季節食材情報
Live配信での双方向コミュニケーション
クックパッドの公式アカウントは、BtoBサービス(レシピプラットフォーム)でありながら、最終ユーザーである家庭の作り手に直接届ける『食情報メディア』として運用されている点が最大の特徴である。
コンテンツの軸は『スタッフ厳選レシピ』と『最新食トレンド』の二本柱で、季節食材・話題のミールキット・SNSバズレシピなど時事性の高いテーマを織り交ぜながら、フィードはカルーセル形式の手順解説、リールは時短調理の手元動画、ライブは双方向の調理実演と、フォーマットを目的別に明確に使い分けている。
競合のレシピ系アカウント(DELISH KITCHEN・kurashiru等)が動画レシピ単体で勝負するのに対し、クックパッドは『毎週水曜12:00のLive配信』を定例化し、ランチタイムに『見にいく理由』と『習慣的接触点』を作っている点で明確に差別化されている。これはユーザー投稿型プラットフォームの本家として『中の人が選ぶ目利き』という編集権威を可視化する戦略でもある。
エンゲージメント設計は、カルーセル1枚目で完成形を見せ2枚目以降で材料・手順を畳みかける王道構成に加え、bio末尾に『レシピ本販売』と『アプリDL』の二段導線を置きSNS→事業KPIへの転換を仕込んでいる。Liveのアーカイブをリールに転用する二次活用も効率的だ。
レシピ業界特有の課題である『投稿が消費されやすく蓄積されにくい』『無料コンテンツ過多でアプリ流入が痩せる』に対し、本アカウントは『定例Live』という時間軸の習慣化と『スタッフ厳選』という人格的編集の二段構えで、フロー型ではなくストック型のブランド資産化に成功している。
代理店への示唆は明快で、BtoBサービスでも最終生活者へ価値提供する運用設計にすればプラットフォーム全体の認知とエンゲージメントを底上げできること、定例配信の曜日・時間固定が習慣形成と継続視聴の最強レバーであること、そしてbio導線をブランディング訴求と事業KPIで二層化する設計思想である。フォロワー19万・投稿1,123件という積み上げは、短期バズではなく『毎週同じ時間に会いに行く』という関係性設計の勝利を示している。
毎週水曜12:00のLive配信を定例化し視聴習慣を形成
『利用者数No.1』というブランド権威をbio冒頭で明示
レシピ本販売・アプリDLへの導線をbioリンクで確保
クックパッド公式Instagramの運用遍歴は、本体サービス(1998年開始のレシピ投稿プラットフォーム)の歴史と密接にリンクしながら、明確な3フェーズで進化してきたと推測される。
第1フェーズ(2013〜2016年頃)は、おそらくPC・モバイルWebでのレシピ検索が主戦場だった時期で、Instagramは『レシピ写真の単発投稿』中心の認知補助チャネルだった可能性が高い。当時はまだ動画文化が未成熟で、シズル感ある料理写真1枚+短いキャプション+外部リンク誘導という静的フォーマットが主流だったと考えられる。
第2フェーズ(2017〜2020年頃)は、DELISH KITCHEN・kurashiru等の動画レシピ専業アカウントが急成長した時期で、クックパッドも追随する形で短尺動画・カルーセルでの手順解説に本格参入したと推測される。ただし動画レシピ参入はやや『遅かった』側で、専業勢が先行優位を築いた領域では数字面で苦戦した可能性がある。一方で『ユーザー投稿型レシピDB』という本体の強みを編集面に転用し、『スタッフ厳選』という人格的キュレーションを早期に打ち出した点は、レシピ業界では『早かった』差別化と評価できる。
第3フェーズ(2021年〜現在)は、リール台頭とLive機能の定着を受けて、毎週水曜12:00のLive定例化に踏み切ったフェーズと見られる。これは動画単体勝負から『時間軸の習慣化×編集権威』への戦略転換であり、レシピ系アカウントでLive定例を確立したのは業界内で比較的『早い』動きだったと推測される。
現在の運用にも残る過去の名残として、オレンジ×白のブランドカラー、シズル写真重視の編集、丸ゴシック×手書き風あしらいといった『家庭的・親近感』のビジュアル言語は開設初期から一貫している継続テーマと考えられる。またbio末尾の『レシピ本販売+アプリDL』二段導線も、Web時代からの『SNS→自社資産への送客』思想が形を変えて残った名残であり、フロー型コンテンツに依存せずストック型ブランド資産を積み上げる長期運用思想が、19万フォロワー・1,123投稿という規模感に結実している。
フォロワー
19.3万