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THREEは「FIND YOUR BALANCE|心・からだ・肌のすべてに。」を掲げる公式コスメティクスブランドアカウント。スキンケア・メイク・ボディ・フレグランスを軸に、植物由来成分とホリスティックビューティーの世界観を一貫したビジュアル設計で発信していると推定される。bioでDM返信を明示的に断っており、双方向対応より「ブランドコミュニケーションの一方向設計」に振り切っているのが特徴。387,979フォロワー・2,279投稿という蓄積から、長期運用で世界観の純度を積み上げてきたタイプ。ハッシュタグは#threecosmeticsに統一しUGC収集導線も確保。新商品告知単体ではなく、季節・自然・心身のバランスといった抽象テーマと商品を接続することで、単なる商品カタログ化を避け、ライフスタイルブランドとしての精神性を保っている点が差別化軸。美容業界の中でも「効能訴求型」ではなく「情緒・哲学訴求型」のポジションを確立した好例。
美容業界のフォロワー規模分布(業界平均: 23.4万)
アースカラー(モスグリーン・テラコッタ・サンドベージュ)と余白を活かした静謐な構図が基調。商品写真は自然光を取り入れたマットな質感で、植物・鉱物・水といった有機的モチーフと並置。タイトルは細字明朝とサンセリフを使い分け、彩度を抑えた色温度で統一。テンプレ化された装飾を排し、編集は最小限。1枚ごとが美術書の見開きのような完成度を持ち、フィード全体でブランドの「気配」を構築する設計。
植物由来成分や自然素材の物語を起点にした商品紹介
季節・心身のバランスとリンクさせたホリスティックな美容提案
アート写真・静物カットによるブランド世界観の表現
コンテンツの軸は『商品×自然×心身のバランス』という三層構造。新商品告知・季節のキーアイテム・植物原料のストーリー・スタッフメイクテクニック・店舗ディスプレイの5フォーマットを循環させ、単一カテゴリに偏らない。リールでは指先のテクスチャ動画やボトルを傾ける所作カットなど『触覚を視覚化する』短尺を多用し、HOWTOよりも『感覚の追体験』に振っている。
競合のデパコス系(SUQQU・SHIRO・Aesop)と比較すると、SUQQUの色彩美学・SHIROの素材語りに対し、THREEは『心身の調律』という抽象概念を商品の文脈装置として置く点で差別化。bioでDM不可を明言し、双方向性を意図的に手放すことで世界観の純度を守る運用設計は、SNSの『応答すべき』という前提を逆手に取った戦略。
エンゲージメント設計は『いいね・保存』を主指標に置いた構造で、CTAは控えめ。カルーセルは商品スペックの羅列ではなく、植物→製法→仕上がりの順で物語を展開し、最終スライドで初めて品名と価格を提示する『遅延開示型』。リールは音楽選定がアンビエント・環境音中心で、TikTok的ノリの真逆を貫く。#threecosmeticsへのUGC収集導線が唯一の参加余地として機能。
美容業界特有の『成分訴求と情緒訴求の二律背反』に対し、THREEは成分情報を『植物名と産地の固有名詞』に翻訳することで両立。例えば『ヒアルロン酸』ではなく『ローズマリー(ハンガリー産)』と語る手法は、効能の科学性を消さずに詩性を獲得する。価格帯の高さを正当化する『精神的価値』をビジュアルで先行提示し、機能説明を後追いで補完する順序設計が秀逸。
運用代行への示唆は3点。第一に『応答しないという選択』も世界観維持の手段になりうるという発想転換。第二に新商品をカタログ的に出すのではなく、抽象テーマ(季節・調律・気配)の連載枠に商品を埋め込むコンテンツカレンダー設計。第三にKPIをフォロワー増ではなく『フィード全体の美術的整合性』に置く長期運用思想。短期数値より3年スパンのブランド資産形成を選ぶ覚悟が、ハイブランド領域では決定的に効く。
「FIND YOUR BALANCE」のブランド哲学を全投稿で一貫させ世界観の純度を維持
DM非対応を明言し、ブランド発信に集中する運用設計
#threecosmetics統一でUGC回収とブランドタグ資産を構築
THREEは2009年にACRO(ポーラ・オルビスHD傘下)から誕生した日本発オーガニックコスメブランドで、Instagram運用は2011〜2013年頃に開始されたと推測される。立ち上げ初期は『国産植物原料・95%以上自然由来』というブランドストーリーを伝えるため、商品単体写真と原料植物(しらかば樹液、ローズマリーなど)を並置する物撮り中心の発信が主体だったと考えられる。第二フェーズ(2015年前後)では、ホリスティックビューティーという概念がまだ日本で浸透していなかった時期に『心・からだ・肌』の三層構造をビジュアルで翻訳する試行錯誤が行われ、店舗ディスプレイ写真や瞑想・ヨガを想起させるライフスタイルカットが増加した可能性が高い。第三フェーズ(2018〜2020年)でリール・カルーセル機能の登場に合わせ、テクスチャ動画や所作カットといった『触覚の視覚化』フォーマットを導入。デパコス業界の中ではSHIROやAesopと並び『情緒訴求型』の表現を比較的早期に確立した側に位置すると推測される。一方で、TikTok的なHOWTO動画や中の人キャラクター運用、インフルエンサータイアップの大量投下といった『拡散ドリブン施策』への参入は意図的に遅らせており、業界平均から見れば明確に『遅い』選択をしている。同様にDM対応・コメント返信といった双方向施策も早い段階で手放したと推測され、これは応答コストを世界観純度の維持に振り替える戦略的判断だったと考えられる。現在の運用にも残る過去の名残として、(a)#threecosmeticsという単一ハッシュタグへのUGC集約導線(初期から継続)、(b)植物の固有名詞・産地で成分を語る『翻訳手法』、(c)最終スライドで品名・価格を提示する遅延開示型カルーセル、(d)アースカラー基調の彩度を抑えた色設計、の4点は開設初期から一貫しており、ブランド世界観の連続性を10年超にわたり担保している中核資産といえる。
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