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明治安田生命の公式アカウント。bioに記載された「#2025明治安田しあわせフォトコン」から、ユーザー参加型のフォトコンテストを軸にUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用した運用が中心であることがわかる。生命保険という商材特性上、商品訴求を前面に出すのではなく「しあわせ」という普遍的なテーマで生活者の日常に寄り添うブランディング戦略を採用。フォロワー約3.9万人に対し投稿数280件と、量より質を重視した堅実な投稿ペース。公式認証バッジ取得済で信頼性を担保しつつ、絵文字(📸)や「‼︎」など親しみやすいトーンで金融機関特有の硬さを軽減している点が差別化ポイント。入賞発表予定の明示など、応募者との誠実なコミュニケーションも特徴的。Jリーグ協賛などスポーツ文脈との接続も推測され、企業ブランド全体の世界観をSNSに展開している。
金融・保険業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.1万)
ブランドカラーの濃紺を基調に、UGCフォトコン投稿では応募者の自然光・生活感のある写真をそのまま活かし加工は最小限。フォントはゴシック体で柔らかく、絵文字📸や‼︎で堅さを中和。家族・子ども・日常の何気ない一瞬を切り取る温かみある写真群で、生命保険業界特有の硬質感を払拭し『しあわせ』という抽象テーマを視覚化している。
フォトコンテスト応募作品の紹介・入賞発表
家族・人生の節目シーン(しあわせの瞬間)
Jリーグ協賛・スポーツ応援文脈
コンテンツ軸は『#2025明治安田しあわせフォトコン』を核としたUGC循環型運用。自社制作コンテンツに依存せず、生活者から寄せられた『しあわせの瞬間』写真を再投稿する構造で、フォロワー約3.9万人に対し投稿280件という抑制された投稿ペースを実現。フィードはユーザー作品のリポストが主軸、フォーマットは単体写真投稿中心でリール比率は控えめ、bioのハッシュタグで応募導線を常設化している。
差別化は『商品を一切語らない生命保険アカウント』という潔さ。第一生命・日本生命など競合がライフプラン啓発や社員登場型コンテンツに寄る中、明治安田は『my-happiness.com』という独立ドメインのコンテンツサイトと連動させ、保険商材から完全に切り離したブランド世界観を構築。Jリーグタイトルパートナー(明治安田Jリーグ)の文脈とも接続し、『人生に寄り添う』というコーポレートメッセージをSNS上で純粋に体現している点が独自。
エンゲージメント設計はフォトコン応募という能動的アクションをゴールに置き、入賞発表時期(5月下旬)を明示することで応募者の再訪・拡散モチベーションを維持。コメント欄では応募作品への一言キャプションが感情的共感を誘発し、保存・シェアよりも『参加』を促す設計。CTAは押し付けがましくなく、bioと固定ハッシュタグのみで完結させる引き算の美学。
金融・保険業界特有の『商品説明=退屈・難解』という課題に対し、商品訴求を完全放棄しブランド想起のみに振り切る解決策を提示。コンプライアンス制約が厳しい業界で広告審査リスクを最小化しつつ、UGCで信頼性とリーチを獲得する両立モデルを成立させている。公式認証バッジで企業信頼性を担保しつつ、トーンは親しみやすさを保つバランス感覚も秀逸。
代理店への示唆は『商材を語らない勇気』。コンバージョン直結KPIに縛られず、ブランドリフトと長期顧客接点創出を目的とするクライアントには、UGC×コンテンツサイト連動×スポーツ協賛文脈の三位一体設計が有効。フォトコンは単発キャンペーンではなく年次定例化することで応募者コミュニティを資産化でき、低コストで高頻度更新を可能にする運用効率の高さも学ぶべき点。
フォトコン軸のUGC施策で投稿素材を継続確保
「しあわせ」という普遍テーマで生保色を中和
公式認証+親しみやすい絵文字使いで信頼と親近感を両立
明治安田生命のInstagram運用遍歴は、生命保険業界全体のSNSシフトと並走しながらも独自路線を辿ってきたと推測される。
開設初期(2017〜2019年頃と推測)は他の生保各社同様、商品キャンペーン告知や社員登場型の『中の人』コンテンツ、ライフプラン啓発インフォグラフィックなど、業界標準的な企業広報型運用からスタートした可能性が高い。中期(2020〜2022年頃)にコロナ禍で『家族の時間』『日常のしあわせ』への社会的関心が高まる中、コーポレートメッセージ『人生100年時代』『みんなの幸せをみんなで創る』との親和性を見出し、現在の『しあわせ』テーマへと軸足を移したと推測される。直近フェーズ(2023年以降)では『#明治安田しあわせフォトコン』を年次レギュラー企画として定着させ、UGC循環型へ完全移行した。
過去には恐らく動画CMの転用投稿、Jリーグ協賛関連の試合告知、社員インタビュー、保険豆知識カルーセルなど多様なフォーマットを試行したと考えられるが、エンゲージメントとブランド毀損リスクのバランスから、UGCリポスト中心の現スタイルに収束した可能性が高い。
同業界比較では、第一生命・日本生命・住友生命がInstagram参入・本格運用を進めた2018〜2020年と比べ、明治安田のSNS活用着手自体はやや遅めだった可能性があるが、『商品訴求を完全放棄する』というポジショニング確立は業界最速級と評価できる。フォトコン形式のUGC運用も金融業界では先進的事例。
現在の運用に残る過去の名残として、濃紺のブランドカラー、公式認証バッジの厳格運用、入賞発表日時の明示といった『金融機関としての誠実さ・几帳面さ』は初期から一貫している。また『my-happiness.com』との連動構造は、過去のオウンドメディア戦略の遺産がSNSと統合された形と推測され、Jリーグタイトルパートナー文脈も継続テーマとして通底している。
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