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横浜市が運営する公式観光プロモーションアカウント。bioに「Tag #myyokohama to be featured!」と明記し、UGC(ユーザー投稿)を主軸に据えた運用設計が特徴。市民・観光客が撮影した横浜の風景をハッシュタグで募集し、公式が選定してリポストする仕組みで、コンテンツ制作コストを抑えながら多様な視点の横浜を発信できる構造になっている。日英併記のbioからインバウンド観光客も主要ターゲットに想定。みなとみらいの夜景、赤レンガ倉庫、中華街、山下公園など定番スポットに加え、市民目線の隠れた魅力スポットも織り交ぜることで、観光ガイドブックとは異なる「リアルな横浜の今」を伝える役割を果たしている。15万フォロワー規模は自治体公式としては上位クラスで、シティプロモーションのベンチマーク事例として参照価値が高い。
自治体・公共業界のフォロワー規模分布(業界平均: 1.5万)
横浜の象徴であるベイブリッジ・観覧車・赤レンガの夜景を主役に、群青・ネイビー・琥珀色のライトを基調とした「黄昏〜トワイライト」配色が支配的。UGCゆえ統一フィルターは弱いが、選定段階で陰影の深い情緒的カットを意図的に集めており、明朝体寄りの英字キャプションと日英併記で都市の品格と国際性を同時に演出する。
みなとみらい・赤レンガなど定番フォトジェニックスポット
中華街・山下公園など季節やイベントに合わせた切り口
市民が見つけた隠れた横浜の風景(UGCリポスト)
コンテンツの軸はハッシュタグ #myyokohama を起点としたUGCリポスト型運用。みなとみらいの夜景、赤レンガ倉庫、中華街、山下公園といった定番スポットを「市民・観光客の眼差し」で再編集する単発フィード投稿が主力で、リール比率は低くストック性の高い静止画で世界観を積み上げる構造。投稿頻度よりも一枚一枚の絵力を優先し、3,369投稿という長期蓄積で検索流入とブランド資産を形成している。
他自治体公式アカウントの多くが「イベント告知・行政広報の延長」に留まる中、本アカウントは広報色を徹底的に排除し、UGCキュレーションメディアに振り切っている点が最大の差別化。ナガシマ・福岡市など競合シティプロモーションが公式撮影中心であるのに対し、横浜は「市民の写真家コミュニティ」をエンジン化することで、コンテンツの多様性と当事者性を担保している。
エンゲージメント設計の核は「次は私の写真が選ばれるかもしれない」というUGC投稿者側の参加インセンティブ。キャプションで撮影者を必ず @メンションし二次拡散を誘発、英文併記でインバウンド層からの保存・シェアも取り込む。CTAは「Tag #myyokohama」の一本に絞り、複雑な導線を作らないシンプル設計が逆にハッシュタグ投稿数を最大化させている。
自治体運用が抱える「縦割り情報の羅列で世界観が崩れる」「人事異動でトーンが揺れる」という構造課題に対し、UGC選定基準=編集方針として固定化することで、担当者交代後も世界観が維持されるオペレーション設計を実現。シティプロモーションの永続性という業界特有の難題への回答になっている。
代理店への示唆は三点。第一に、自治体・観光案件では「公式が撮る」前提を疑い、UGCキュレーションを初期設計に組み込むことでコンテンツ制作費を圧縮しつつ多様性を獲得できる。第二に、ハッシュタグは複数併用ではなく「一本に集約」した方が投稿者の行動コストが下がりタグ投稿量が伸びる。第三に、日英併記bioと撮影者クレジットというミニマムな国際化対応だけでインバウンド層を取り込めるため、多言語サイト構築より先にIG運用の国際化を提案する価値が高い。15万フォロワーという自治体上位クラスの規模は、これら設計思想が長期的に機能した実証として参照すべきベンチマークである。
#myyokohamaハッシュタグでUGCを継続募集し制作コストを抑制
日英併記bioでインバウンド観光客にもリーチ設計
公式認証取得でリポスト掲載自体がユーザーの動機付けに
横浜市観光情報アカウントの運用遍歴は、自治体シティプロモーションの進化史そのものを映していると推測される。
開設初期(2014〜2016年頃と推測)は、他自治体公式と同様にイベント告知・行政広報の延長として、開港祭・花火大会・赤レンガイベントなどの公式情報配信が中心だった可能性が高い。中期(2017〜2019年頃)に訪日インバウンドの急増と横浜市の国際観光都市戦略強化を受け、英語併記を導入し『観光客が撮りたくなる横浜』へとビジュアル重視に転換したと見られる。後期(2020年以降)はコロナ禍で公式撮影・取材が困難になったことを契機に、現在のUGCキュレーション型へ完全移行したと推測される。3,369投稿という長期蓄積はこの段階的進化の証左である。
過去には行政お知らせ型の文字情報投稿、公式カメラマンによる定番スポット撮影、季節イベント告知などを試したと推測されるが、いずれも『縦割り情報の羅列で世界観が崩れる』課題に直面し、最終的にハッシュタグ #myyokohama 起点のUGCリポストへ収斂した。リールよりフィード静止画を主力とする選択も、夜景・建築の絵力を最大化する検証の結果と考えられる。
同業界比較では、UGC運用への振り切りは『早かった』ポイント。福岡市・神戸市など他政令市の観光アカウントが現在も公式撮影中心である中、横浜は市民写真家コミュニティをエンジン化する設計で先行した。一方で、リール・ショート動画活用は『遅い』側に位置し、静止画資産の蓄積を優先するトレードオフを選んだと見られる。インバウンド向け英語併記の徹底も比較的早期に確立した強みである。
現在の運用に残る名残として、トワイライト配色・夜景偏重の美意識は開設初期からの『横浜=港町の情緒』という都市ブランドの一貫テーマであり、UGC選定基準として固定化された。撮影者への @メンション文化、Tag #myyokohama という単一CTAも長年の運用で磨かれた継続テーマで、担当者交代後も世界観を維持する編集方針として機能している。
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