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立教大学(@rikkyouniv)は1874年創立の伝統校による公式アカウント。bioに「#rikkyo」「#立教」のUGCハッシュタグを明記し、学生・卒業生・受験生からの投稿を集めて公式に取り上げる導線を設計している点が特徴。日英併記のbioは国際的なブランディングを意識した設計で、グローバル志向の受験生や留学生にも訴求する構造。Networkingカテゴリ設定と「ご質問にはお答えしていません」という明示は、一方向の発信に徹し広報チャネルとしての役割を割り切る判断。3.5万フォロワー・1614投稿という規模感から、長期運用で蓄積された大学の四季・行事・キャンパス風景のアーカイブが資産化されている。教育機関アカウントの定石である「卒業式・入学式・紅葉のキャンパス」といった季節モーメントを軸に、UGCリポストで在学生のリアルな視点を取り込み、公式の格式とユーザー目線の親しみやすさを両立させている運用設計が学べる事例。
教育業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.7万)
煉瓦造りの本館・蔦・チャペル等のキャンパス意匠を主役に、自然光のやわらかなトーンで撮影。秋の紅葉のオレンジ、新緑の緑、雪景色の白といった四季の色彩を活かしつつ、彩度は抑えめでクラシカルな佇まいを維持。フォントは明朝系の細字キャプションが中心で、装飾を排した余白の多い構図が知性と歴史の重みを静かに伝える。
四季のキャンパス風景(紅葉・桜・雪のチャペル)
入学式・卒業式・ホームカミングデーなど大学行事のドキュメント
学生・卒業生のUGCリポストによるキャンパスライフの多角的表現
コンテンツの軸は『立教らしさを象徴するキャンパス空間×四季のモーメント×大学行事』の三層構造で、煉瓦の本館・チャペル・蔦・銀杏並木といったアイコニックな被写体を季節ごとに繰り返し提示することで、視覚的な『立教ブランド』を強固に刷り込んでいる。フォーマットは単写真とカルーセルが中心で、リールよりも『静止画の美しさ』に振り切った設計。
競合となる早慶・MARCH各校の公式アカウントが学生インタビューや学部紹介など『情報発信寄り』に傾く中、立教は意図的に情報量を絞り『風景写真ギャラリー』として差別化。Networkingカテゴリと『質問にはお答えしていません』の明示で広報窓口機能を切り離し、純粋なブランド情緒の蓄積に特化している点が独自。
エンゲージメント設計の核はUGCハッシュタグ『#rikkyo』『#立教』のbio常設で、在学生・OB・受験生に『撮ったら公式に拾ってもらえる』動機を恒常的に提供。リポストによって投稿コストを抑えつつ多視点のキャンパス像を集積し、一方で公式投稿は厳選された『美しい一枚』で格式を保つ二層運用。
教育業界特有の『受験広報の押し付けがましさ』『学生プライバシー』『多言語対応』という課題に対し、人物を前面に出さず空間美で語る・日英併記bioで国際層を取り込む・問い合わせ導線は公式サイトへ逃がす、という割り切りで解決。
代理店への示唆は三点。第一に、長期運用が前提のブランドアカウントでは『情報提供』より『世界観の蓄積』が資産化するという視点。第二に、UGCハッシュタグを設計に組み込めば運用工数を下げつつコンテンツ多様性を担保できること。第三に、Instagramを万能チャネルにせず『質問対応はしない』と明示することで、運用負荷とブランド純度を同時にコントロールできる割り切りの設計思想。歴史ある組織ほど『何を載せないか』の編集判断が価値を生むという好例である。
#rikkyo・#立教のUGCハッシュタグをbio明記しユーザー投稿を公式回収する導線設計
日英併記bioで国内受験生と海外層の双方に訴求するグローバルブランディング
問い合わせ非対応を明示し広報発信に役割を絞った運用方針の割り切り
立教大学公式アカウント(@rikkyouniv)の運用遍歴は、大学広報がInstagramを『情報発信ツール』ではなく『ブランド資産の蓄積メディア』として位置付け直してきた変遷として読み解ける。
開設は2014〜2016年頃と推測される。早慶・MARCH各校が一斉にInstagram公式運用を開始した時期に並走しており、初期は入学式・卒業式・オープンキャンパス告知といった『広報イベントのお知らせ板』として運用されていた可能性が高い。その後2018〜2020年頃に方針転換し、池袋・新座キャンパスの煉瓦本館やチャペル、蔦に覆われたモリス館等の意匠的建築物を主役にした『風景アーカイブ型』へと移行したと推測される。
過去にはおそらく学生インタビュー、学部紹介、サークル特集といった『人物・情報寄り』のフォーマットも試行されたはずだが、肖像権・プライバシー配慮の運用コストと、大学の格式とのバランスから断念し、現在の『無人のキャンパス美×四季』に収斂したと考えられる。リール導入期(2020〜2021年)にも参入を試みた形跡は薄く、静止画カルーセル中心の編集判断を貫いている点は、トレンド追従より様式美を優先する立教らしい選択。
同業界比較では、UGCハッシュタグ『#rikkyo』『#立教』をbioに常設しリポスト主導の運用へ舵を切った点は早かった部類に入る。一方、リール・ショート動画への本格参入は早慶や近年積極化する関関同立に比べ明らかに遅く、TikTok公式も持たない保守的な姿勢が見える。
現在も残る名残として、明朝系の細字キャプション・余白を活かしたクラシカルな構図・人物を前面に出さない編集方針は開設初期から一貫しており、『質問にはお答えしていません』の明示も広報チャネルを絞った時期の判断の継続。煉瓦・蔦・銀杏・チャペルという四つのアイコンを季節ごとに繰り返す『定点観測型』の編集も、長期運用で確立された立教固有の編集文法として定着している。
フォロワー
3.5万