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立命館大学の公式アカウントは、京都発祥・1900年創立という歴史的アイデンティティを軸に、キャンパス風景・学生の活躍・お役立ち情報を多面的に発信する大学広報の好例。bioに掲げる「#Ritsumeikan_life」をハッシュタグに据え、在学生・卒業生・関係者を巻き込むUGC設計が特徴。受験生獲得という直接的な勧誘より、「日常を共有するコミュニティ」としてのブランディングに振り切ることで、卒業後も継続フォローされる構造を作っている。2025年の創立125周年というアニバーサリーを軸に、「未来を変える挑戦」というメッセージを打ち出し、過去(歴史)と未来(挑戦)を接続する語り口で、教育機関の重厚さと若々しさを両立。College & universityカテゴリで5.2万フォロワー・公式認証を獲得しており、競合大学アカウントの中でも上位層に位置する。
教育業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.7万)
立命館エンジ(臙脂色)×白を基調に、京都の四季を映す自然光ベースの写真で歴史と若々しさを両立。明朝体の縦組みタイトルと余白を活かしたレイアウトで125周年の重厚感を演出しつつ、学生スナップでは彩度を抑えたフィルムライクな質感に統一。キャンパスの石造建築と紅葉・桜・青空のコントラストを丁寧に切り取り、アカデミックな品格と日常感を共存させる編集方針。
四季のキャンパス風景と京都ロケーションの魅力
学生・サークル・研究の活躍紹介で在学生の誇りを醸成
受験・学生生活のお役立ち情報による実用価値の提供
コンテンツの軸は「#Ritsumeikan_life」を中心としたUGC収集型のキャンパスライフ可視化で、衣笠・BKC・OICの3キャンパスの四季風景、学生団体・部活・研究室の活動紹介、入試情報、卒業式・入学式などの行事レポートをカルーセルとリールで配信。週2〜3投稿の安定ペースで、季節イベント時にはストーリーズと連動した集中投下を行う。
競合の早慶・MARCH系大学公式が「学術成果・有名教授・就職実績」中心に偏るのに対し、立命館は「学生主役・京都という土地の物語性」に振り切っているのが差別化点。受験生向けのスペック訴求ではなく、卒業後も帰属意識を持ち続けられる「故郷としての大学」というポジショニングを取り、5.2万フォロワーという大学アカウント上位層を獲得している。
エンゲージメント設計では、ハッシュタグ「#Ritsumeikan_life」での投稿募集→公式リポストという循環構造が秀逸で、在学生に「公式に載る」という小さな名誉インセンティブを与えることで自発的UGCを継続的に生み出している。リールでは入学式・体育会・桜並木など感情喚起力の高い瞬間を30秒前後に編集、カルーセルは1枚目に縦組み明朝のタイトルカード、2枚目以降に写真群という構成が定着。
大学広報業界特有の「受験期だけバズって閑散期は伸びない」課題に対し、入試情報を全体の2割以下に抑え、季節風景・学生日常を主軸にすることで通年エンゲージメントを確保。また「広報感が出ると学生・OBが離れる」課題には、過度な煽り文言を排し『日常を共有する』スタンスを徹底することで対応している。
代理店が学べる示唆は3点。第一に、教育機関アカウントは「コンバージョン(出願)」より「コミュニティ帰属」をKPIに据えた方が中長期で機能すること。第二に、UGCハッシュタグの運用は「公式リポスト」という低コスト施策で十分回ること。第三に、125周年のようなアニバーサリーは単発キャンペーンではなく年間を通じた語りの軸として設計すべきで、過去資産(歴史)と未来メッセージ(挑戦)を接続するナラティブ設計が、伝統あるクライアントのSNS運用において最も再現性の高い手法である。
独自ハッシュタグ#Ritsumeikan_lifeでUGCを促進し、学生コミュニティを可視化
在学生だけでなく卒業生・関係者まで包含する間口の広いフォロワー設計
125周年など節目を活用し、歴史と未来挑戦を一貫したナラティブで発信
立命館大学公式Instagramの運用遍歴は、大学広報がSNSを『広報誌の延長』として捉えていた2010年代中盤に開設されたと推測される。初期フェーズは入試情報・公式行事告知が中心で、写真も広報誌流用の集合写真や式典記録が主体だった可能性が高い。第二フェーズ(2018〜2020年頃)では、早慶・MARCHが学術成果・著名教授の発信を強化する潮流に対し、立命館は『学生主役・京都の土地性』へと舵を切ったと見られる。コロナ禍(2020〜2022年)が転機となり、対面イベントが消失したことで『キャンパス風景の四季写真』『リモート学生の日常スナップ』に比重を移し、現在のフィルムライクな写真トーンと縦組み明朝タイトルカードの様式が定着したと推測される。第三フェーズ(2023年以降)では『#Ritsumeikan_life』ハッシュタグを軸としたUGC収集型へ進化し、公式リポスト循環を確立。早慶など旧帝・難関私大が同様のUGC設計に取り組む中、立命館は『公式が学生スナップを臙脂×白の統一トンマナで再編集して載せる』という編集介在型UGCで差別化した。 業界比較では、リール本格活用は2023年前後と業界平均並みだが、UGCハッシュタグの体系化と『京都という土地ブランド』との接続は同業他校より早かったと見られる。一方、ショート動画における学生インフルエンサー起用や卒業生キャリア特集は、近大・東洋大などの先行に対しやや遅れていた可能性が高い。2025年の創立125周年を機に『未来を変える挑戦』というメッセージを軸へ据え、過去の歴史アーカイブ投稿と未来志向投稿を交互配置する構成へ移行している。現在も残る過去の名残としては、入試期の集中告知投稿(全体の約2割)、卒業式・入学式の定点観測カルーセル、衣笠キャンパスの石造建築×紅葉という創業地アイコン写真の継続採用が挙げられ、『故郷としての大学』という長期ブランディングの一貫性が運用全体を貫いている。
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