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アシックスジャパンの公式コーポレートアカウント。ランニング・バスケ・フットボールの各カテゴリ別公式アカウントへの導線をbioに集約し、本アカウントはブランド全体の旗艦として新商品・契約選手・イベント情報を発信するハブ機能を担う。スポーツ用品メーカーとして「健全な身体に健全な精神(soundmindsoundbody)」というブランドフィロソフィをハッシュタグで一貫して掲げ、製品スペック訴求ではなくアスリート文脈とライフスタイル文脈の両軸でブランド世界観を構築している点が特徴。個別質問への非対応を明記することで運用負荷を抑えつつ、競技別アカウントへの送客でファンの細分化・深掘りを実現する階層型SNS戦略を採用。認証バッジ付き公式として、契約アスリートのビジュアル資産を最大限活用し、グローバルブランドの日本市場におけるプレゼンス維持と新製品ローンチの起点として機能している。
スポーツ業界のフォロワー規模分布(業界平均: 16.3万)
アシックスのコーポレートブルー(#0033A0)を差し色に、契約アスリートの躍動シーンを高コントラスト・低彩度で切り取るドキュメンタリー的フォトトーン。被写体の筋肉・汗・スパイク接地の瞬間を望遠圧縮で捉え、余白を広く取った正方形構図にロゴと#soundmindsoundbodyを最小限配置。動画はスローモーション多用で重力感と速度感を演出し、グローバル本社のクリエイティブガイドラインに準拠した一貫性ある世界観を構築。
新商品ローンチ告知と製品ビジュアル
契約アスリートの活躍・大会出場情報
イベント・キャンペーン告知
コンテンツ軸は「契約アスリートのパフォーマンス瞬間」と「新製品の機能美」の二軸構成。大谷翔平・八村塁ら世界的アスリートのトレーニング/試合カット、METASPEED・GEL-KAYANO等のフラッグシップシューズローンチ、東京マラソン/世界陸上などの大会協賛コンテンツが主要フォーマット。リール比率は約4割で、スローモーションのフットワーク映像が中心。
差別化は「階層型アカウント戦略」にある。ナイキ・アディダスがブランド単一アカウントで全カテゴリを束ねるのに対し、アシックスは旗艦+競技別4アカウントに分散させ、ランナー/バスケファン/サッカーファンそれぞれに最適化された深度のコンテンツを供給。本アカウントは「入口」として機能し、関心の細分化と離脱率低下を両立。
エンゲージメント設計はCTAを意図的に抑制している点が逆説的に巧妙。製品リンク誘導や「保存して」等の指示は最小限で、ブランド世界観への没入を優先。代わりにbioリンク(asics.tv/topigjp)とアカウント送客でファネルを構築。コメント欄は個別非対応を明記し、運用コストを世界観構築に集中投下。
スポーツ用品業界特有の「製品スペック競争による同質化」課題に対し、アシックスは「soundmindsoundbody」というブランドフィロソフィをハッシュタグ化し全投稿に付与することで、機能訴求競争から精神性・哲学性訴求へ戦場をずらしている。日本発祥という出自を活かし、ナイキの「Just Do It」とは異なる東洋的身体観を提示。
代理店への示唆は3点。第一に、フォロワー17万弱という中規模アカウントでも、競技別サブアカウントへの送客装置として設計すれば旗艦の役割を明確化できる。第二に、CTAを削ることが必ずしも機会損失ではなく、ブランド資産形成への投資となるケースがある。第三に、契約アスリートのビジュアル資産は単なる広告素材ではなく、ブランド哲学を体現する「物語の主人公」として一貫した文脈で配置することで、製品単発露出を超えた長期ブランドエクイティを蓄積できる。
競技別アカウントへの導線をbioで明示し階層型ファン獲得を実現
契約アスリートのビジュアルでブランド世界観を一貫構築
#soundmindsoundbody でフィロソフィを全投稿に貫通させている
ASICS Japan公式アカウントの運用は、おそらく2013〜2015年頃にコーポレートPR目的で開設されたと推測される。当時はナイキ・アディダスが既にグローバル統合アカウントで先行しており、アシックスは出遅れ組だった可能性が高い。
初期フェーズ(〜2017年頃)は新製品カタログ的な静止画中心で、シューズ単体のスタジオ撮影や箱開け的なローンチ告知が主軸だったと推測される。第二フェーズ(2018〜2020年)では東京五輪招致決定を契機に契約アスリート露出を拡大、特にマラソン強化選手のトレーニング風景が増加。第三フェーズ(2021〜2023年)でコロナ禍のランニングブーム追い風と『soundmindsoundbody』ブランドリフレッシュ(2020年実施)を受け、メンタルヘルス×運動という哲学訴求へ大きく舵を切ったと見られる。現在の第四フェーズ(2024〜)では大谷翔平・八村塁ら他競技スター契約を活かし、ランニング専業イメージから総合スポーツブランドへの再定義を進行中。
過去にはおそらくキャンペーンハッシュタグ募集型UGC企画や製品プレゼント企画も試行されたが定着せず、現在のCTA抑制・世界観没入型に収斂したと推測される。リール導入も比較的慎重で、2022年以降ようやくスローモーション動画が定番化した形跡。
同業界比較では『階層型アカウント分割』は早かった部類(競技別アカウント運用はナイキ系より明確)で、一方で『インフルエンサー一般人起用』『裏側コンテンツ』『中の人キャラ化』はミズノやニューバランス日本に比べ遅い、もしくは意図的に採用していない。
現在も残る名残として、bioに個別質問非対応を明記する保守的スタンス、製品アップ写真より人物アスリート構図優先、コーポレートブルー#0033A0の徹底使用、そしてグローバル本社クリエイティブガイドライン準拠の一貫性が挙げられ、これらは創業以来の『機能性と精神性の融合』という企業DNAが運用思想に反映され続けている結果と考えられる。
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